10と11の間

雑記です

化学科を引退する話 第3話

みなさんこんにちは、乗車率です。

卒業研究が大詰めです。嘘です。時期的には大詰めですが進捗がありません。

とりあえず今は昼休みです。有機系の研究はNMR*1が使えないと何もできません。昼休みにカーボンNMR*2が入ったので13時半まで何もできなくなりました。

ところで、弊研究室はコアタイムだけは9時-21時と長いので、北大理学部化学科では一番ブラックと言われていますが、この記事を読んでから考えが変わりました。

hutabah.hatenablog.jp

なんや、うち拘束が長いだけやんけ

 

まあそんなことはともかく、この生活もあと50日くらいで終わるのだなあと考えると意外と早かったなと思わなくはないです。

そんなわけで化学科を引退する話 第3話です。B3の前半の話をだいたいまとめた感じです。B3より前の話はこちら。

10point5.hatenablog.jp

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2018年の4月、学部3年の授業がスタートした時、結局実験からは逃れられないのだなあ(しかも化学実験IVなので実験の終わりからレポート提出まで4日しかない)という思いを抱きつつも、卒業するためには致し方ないと思って実験を続けました。

しかし、2年後期に比べ必修は有機化学IIIの1科目だけだったので、他学部科目選択の自由度は上がった、かに見えました。

しかしここでも化学科のよくわからん制度が牙を向きます。それが2017-2018年度の2年間(?)だけ3年生が適用されていた「4ターム制」でした。つまり、春タームは実験が入っているので午後全滅、あと有機化学IIIがある水曜1限・金曜2限も入れなくなりました。

結果として、他学部履修で入れられたのは1学期を通して開講される景観計画(水曜2限)だけだったのです。しかしこの景観計画がのちに自分を救うことになります。

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当初は化学科選択科目の履修は最低限に止める予定でしたが、火曜・木曜1限の生物化学IIは時間割で入れることができ、内容もそこまで難しくなさそうだったので3回目の授業から出席することができました。担当教官がいた生物有機化学研究室は化学科で一番ゆるい研究室だったことも幸いし、前半評価がEだったものの単位はもらえました。

火曜・木曜2限の量子化学Iも履修することはできたみたいですが、履修計画が固まった時には履修登録が終わっていたのでパスしました。

そうして始まった2018年の前期ですが、しょっぱなから波乱の幕開けとなりました。水曜日にレポート提出なので水曜2限が終わると一度帰宅し、レポートを印刷してから再び登校するということをしていたのですが、最初のレポート提出日である4月18日、レポートを印刷しようとするとインクが切れ印刷できず。仕方がないので実験に遅刻するまいととりあえず学校にいき実験をしました。先生にはレポートの提出場所がわからなかったと伝えるとあした研究室に持ってきてくださいと伝えられて終わりました。「締め切りまでにレポートが提出されなかった場合は提出の意思なしとみなし評価を行いません」と注意に書かれていたのでこれまでかと思いましたが救われました。最初の留年の危機でした。

この頃鉄研もとてもひりついていて、自分の居場所はもうどこにもないのだなと感じるようになりました。つまり、北海道を出るまであと2年耐え続けなければならないと。

さて、化学科では北大祭の中の理学祭で「化学展」ということを行います。そして、高校時代化学部で文化祭での展示経験があった私はあるチームのリーダーをやることになりました。一方で鉄研にも多少は絡むこととなりましたが、当時私は鉄研に口を出す権利はほぼありませんでしたので、情報の提供だけしてポスターデザインなどはkq826fに任せることにしました。

そんな中、名古屋大学環境学研究科の大学院説明会が5月26日に開かれることがわかりました。当時私はまだB3でしたが、先生とつながりを作るため出席することにしました。

5月25日金曜日、すでに実験は終わっていたので、化学展のシフトを調整しつつジェットスターに飛び乗り、私は名古屋へと向かいました。翌日環境学研究科の大学院説明会に参加、そこで空想委員さんと出会いました。一緒に先生のところに話を聞きに行きましたが彼とはそれ以来会っていません。

翌日は海垣さんと高山本線太多線の駅巡りをしました。そして夕方のジェットスターで札幌へ戻りました。

迎えた楡陵祭当日、日高線問題に興味がある人と語り合ったりしましたが*3、大きなトラブルなく終わりました。もっとも、この頃鉄研内部の人間関係は最悪に近い状態でしたが。このあと夏休み後までこの関係は続きます。

楡陵祭終了後、日高本線根室本線の本を充実させるため、私は両線区の駅巡りを始めました。根室本線富良野新得区間が短く駅数も多くなかったため6月中に終わりました。日高本線は2019年6月までかかりましたがなんとか全駅を巡りました。被災箇所の写真などと合わせて以下の本にまとまっています。

booth.pm

一方、夏タームになると実験が消滅し、少しだけ時間割にゆとりができました。そこで、バイトを始めようと考え、結果大学生協で働くことになりました。

夏タームになると時間割も自由になりますが、取りたいと思う他学部科目もなくなった結果このようになりました。ちなみに有機反応化学を落としましたが他は取れました。

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7月上旬、西日本豪雨が発生。遠く北海道で故郷の無残な姿を指をくわえて見ているしかなかった私は、バイトの研修をしながら代行バスの時刻をまとめた時刻表を作ろうと考えました。しかし7/28-30で北東北を放浪するなどした結果、この計画は夏コミ3時間前に頓挫します。

一方で試験期間中にもかかわらず北東パス*4を使って駅巡りをしていたので、道内の訪問駅数だけは増えていきました。

そして夏コミ(C94)が終わり、早大鉄研との合同合宿が終わった次の日、とうとうこんな目標を立ててしまいます。

 

何がアレってこれ大学卒業どころか2019年11月までに両方達成してしまったのがなあ...

 

西日本豪雨の被災箇所や代行バスを取材してたら夏休みは終わりました。そして、2018年9月6日の胆振東部地震の被災箇所取材へと移るのですが、それは次の話で。

さて、肝心の化学科の話は、必修単位を3年前期までに化学実験V・VI以外全てクリアし、選択科目も3年終了時点で22単位必要なところ12単位は確保しました。

しかしここからの道のりが長く険しいものとなっていくのです。

第4話へ、つづく

*1:有機化合物の構造を決定するのに使う機械。化合物に強い磁場をかけると原子の中でそれを打ち消すような磁場が発生するのでそれを測定する。

*2:化合物に微量に含まれる炭素13を使ってNMRの測定をすること。1回の測定に1時間くらいかかる。

*3:日高線問題についてはこちらの本にまとめました。本文参照

*4:北海道&東日本パスの略。1万円強でJR北海道JR東日本および一部三セクの普通列車が乗り放題