自炊経験値ゼロのオタクがカキフライに挑戦してみた
名古屋に越してきて8ヶ月経った。
春から夏になり、秋になり、そして冬になった。
11月も終わりに差し掛かったある日、私は愛知・静岡に約100店を展開するスーパー「フィール」を巡るため、名古屋市北区にあるフィール志賀公園店に行った。
時刻は午後3時、昼食というには少し遅い時間だったが、何か惣菜でも見繕おうかと思い店に入った。
スーパーは構造的に入口を入るとまず野菜売り場、次に練り物、鮮魚、精肉、そして惣菜、飲み物があり、この順に辿ると一周してレジの前にいく場合が多い。基本私はすぐ食べられるものしか買わないが、地域性を見るために野菜売り場と魚売り場は一応チェックすることにしている。
いつものように野菜売り場から鮮魚売り場に差し掛かると、期限間近で2割引になっている牡蠣がいた。
そして思った
カキフライが食べたい
広島に住んでいた時は1ヶ月に一度以上は必ず食べていたカキフライ、大学に進学してからは一冬に一度食べるかどうかというレベルになっていた。食べるにしたって生協食堂でミールカード*1で食べるか(そもそも北大生協で4年間在籍して2回くらいしか見なかったけれど)スーパーで半額になった時間を狙って買っていた。
しかし北海道にいた時と違い、今はお金も時間も少しだけ余裕がある。ならば将来食堂パス*2が使えなくなった時のために自炊の練習も兼ねてちょっとやってみるかという考えに至った。
というわけでフィール志賀公園店にて必要なものを購入。
買ったものは
牡蠣(10個入) 2割引で318円
卵(Lサイズ4個入)88円
パン粉(160g)98円
ごま油(130g)198円
普段なまものを買わない理由はもう一つあって、家までの所要時間が長いこと。しかしここなら名古屋市内だし名城線の駅からバス1本なので所要時間は知れている。なら常温で1時間程度輸送しても問題ないだろうということで牡蠣を持ってうちに帰った。
翌日
さあ料理をはじめよう
自炊しない人の特徴その1:キッチンが汚い
だいたいワンルームマンションのキッチンは廊下にあるのでゴミ箱が向かいに置かれ、その上に棚がある部屋が多いと思うが、そのうちゴミ箱の上の棚が溢れてキッチンを侵食している人が多い気がする。我が家も例外ではない。ちなみにシンクは(お察しください)
ただまあ、うちはまだ綺麗な方な気がする。
ではここでカキフライのレシピを見てみよう。
今回参考にしたレシピはこちら。
片栗粉と清酒は.....ないからいいか
さて作ろう。まずは牡蠣を洗うところから
レシピ
塩 30g、水 1,000cc混ぜ合わせ塩水を作り、カキを洗います。
量るもの、うちになくね?
大さじ、小さじなんてものはうちにはないから普通のスプーンを使うしかないけど、普通のスプーンって塩何gに相当するのか?
昔化学科の学生実験の時に「料理は化学」という話題が出て「料理が化学だったら、レシピ本が「塩スパチュラ*31杯」とか書かれるんじゃね?」なんて言ってウケた記憶はあるが、本当にその表記方法であってほしいと願う日が来るとは思わなかった。ただ実験室で見た薬さじだとだいたい1杯5gくらいだから、15gなら3杯、30gなら6杯だろうという勘で進めた。
次は水である。普通は計量カップを使うんだろうけどうちにそんなものはない。どうやって計ろうかと思っていると、誕生日にオタクがくれたプレゼントを思い出した。
計量カップがなければビーカーを使えばいいじゃない
本日お誕生日だそうです。おめでとうございます。
ということで宅テロオタクの紹介でした。
さて、ようやく牡蠣のご登場です。
これを500mLの3%(?)塩水で洗っていきます。まあ浸透圧で牡蠣から水が抜けなければいいから海水より濃ければなんぼでもええじゃろう
次は塩と....
まって
塩固まってていくら振っても出てこない
しょうがないんで爪楊枝で2分くらいぐりぐりしてました。たまには調味料を使うことも大事だね
自炊しない人の特徴その2:調味料があってもすぐに使えない
牡蠣洗いました。
次
卵 1玉、小麦粉 大さじ1.5をよく混ぜ、バッター液を作ります。
だからうちに大さじないっちゅうねん
まあいいや、手持ちのスプーンで1.5杯、意外と小麦粉の量少ないのね
待てよ...どうやってかき混ぜよう・・・?
しゃあないので、これを
こうして
こうじゃ!
これめちゃめちゃ手汚れますね....
まあ無事にパン粉をまぶし終えました
さて油を投入....
あれ?全部入れたのに浅い
これ揚げ物っていうか炒め物の油量やん
それもそのはず、鍋の直径が18cm、買った油が130gということは、
鍋底の面積は約250cm2、油の密度が0.7g/cm3とすると
深さ7mm
使い切りとか考えずにもっとでかいパックを買わないといけなかったな
さあ油を温めて180℃くらいになったら牡蠣を投入っと...
あれ?
換気扇入れ忘れた!!
火災報知器が鳴らないかビクビクしつつ玄関含む部屋中の窓という窓を全部開け、なんとか事なきを得た。
てか、油蒸発しちゃってほとんど残ってへんやんけ!!!
どうしようか...
俺の答えはこれや!!
レシピ
揚げ油を170度前後に熱し温度が下がらないように鍋の1/3量程度ずつ入れます。温度を180度まで上げながら2分半〜3分揚げ、きつね色になったら取り出します。
まって、180℃の油ってどうやって温度確認すんの。水銀温度計は当然うちにはないし、コンビニのフライヤーみたいに温度が表示されるわけでもなく...勘か
しかも煙モクモクしてるから揚げられる時間は1分程度。これ絶対加熱不十分やろ...
まあいいや、腹壊さなければセーフ
なんかできた。
ところでこれどうしよう
自炊しない人の特徴その3:中途半端に残った食材の使い道が思いつかない
後半へ続く